- メダカの寿命について
- 野生メダカが絶滅危惧種であること
- 品種改良メダカについて
- 野生のメダカと品種改良メダカの違い
- 日本のメダカと海外のメダカの違い
- メダカの飼育環境について
- メダカの繁殖について
- メダカにも性格があること
そもそも、メダカとはどういった魚なのでしょうか。
これからメダカを飼いたいと考えている人であれば、名前は知っているが、生態の事は殆ど知らない・・・という方が多いと思います。
メダカを飼育する前に、まずはメダカを知ることから始めてみましょう。
メダカの寿命は1年~2年
メダカの寿命は、平均して1年~2年と言われていますが、中には4年以上も生きたという例も報告されています。
冬になれば寒さにジッと耐え、冬眠して冬を越すこともあります。
しかし、水の環境が悪化したり、飼育環境が悪いと寿命も短くなってしまいます。
また、生まれながらに弱い固体であれば、寿命は短くなってしまい、すぐに死んでしまうこともあるのです。
メダカの一部は絶滅危惧種に指定されている
これはあまり知られていない事実なのですが、一部の野生メダカは環境省のレッドリストに「絶滅危惧種」として登録されています。
田畑への農薬の散布や、開発によってメダカの住みかが失われてしまったことが原因と言われています。
しかし、最近ではメダカの愛好家をはじめとした保護活動のおかげで、その数は回復傾向にあると言われています。
品種改良メダカとは?
野生のメダカの中には、時に珍しい色や形をした特徴を持つ個体が生まれることがあります。
この突然変異で生まれたメダカを一つの種類にして繁殖させたものが品種改良メダカと呼ばれており、今日ではお店でも気軽に購入することが出来るようになっています。
しかし、品種改良の固体によっては、通常のメダカに比べて育成が難しく、初心者では繁殖させることも困難とされています。
野生のメダカと品種改良メダカの違い
同じメダカであっても、野生のメダカと品種改良されたメダカは全く違う遺伝子構造を持っています。
品種改良を行ったメダカを野に放すと、野生のメダカと混じって純粋な野生メダカが減ってしまうため、飼育しているメダカを野に放すことは禁忌とされています。
野生で暮らしているメダカは「黒メダカ」と呼ばれており、グレーや黒ずんだ色をしており、全体的に地味な色をしています。
一方の品種改良メダカは、様々な形と豊富な色を持った特徴的なメダカが多くなっています。
詳しくは当サイトのメダカの種類の項目を確認してみてください。
日本のメダカと海外のメダカの違い
メダカは日本だけではなく、海外でも様々な種類が確認されています。
日本のメダカは、どちらかと言うと控えめな色合いで、シンプルで奥ゆかしい形が特徴です。
一方、海外のメダカは、グッピーに代表されるような派手で色鮮やかな特徴があります。
メダカは屋内・屋外でも飼育可能な丈夫な魚
メダカは小さくて透けて見えるというその特徴から、飼うのが難しい、弱い魚という誤解を受けやすい淡水魚なのですが、実際はメダカは非常に丈夫で環境への適応力が高い魚です。
例えば、熱帯魚であれば様々な道具を準備して、飼育環境にも細心の注意を払う必要があるのですが、メダカであれば簡単な道具と少ない手間で、誰でも簡単に飼育することが可能なのです。
飼育に必要な道具が少なくて済むということは、飼育に掛かる費用も安く済ませることができます。お店で売っているような、数千円程度で購入できる「メダカの飼育キット」程度でも十分飼育が可能な魚なのです。
また、屋内であっても屋外であっても飼いやすく、条件さえ整っていれば、何世代にも渡ってメダカは生き続けてくれます。
品種改良を行ったメダカであれば、上から見るよりも横から見たほうが見た目にも美しい種類も居ますので、そういった種類のメダカを飼育する際は、アクリルやガラス張りの、横からメダカの姿を見ることができる水槽にすると良いでしょう。
通常のメダカや、上からみるほうが美しいメダカであれば、睡蓮鉢を野外においてその中で育てるという方法もオススメです。
野外に置いた睡蓮鉢で飼育する方法は、より自然に近い形で飼育することができますので、屋内で飼育するよりも更に手軽に、手間もかけずにメダカを飼うことができます。
メダカは繁殖も簡単
繁殖と聞くと、難しいイメージを持つかもしれませんが、メダカの繁殖はちょっとしたコツさえ掴めば、誰でも簡単に、初心者であっても行うことが可能です。この繁殖のし易さという点も、メダカの飼育が人気となるポイントの一つと言えるでしょう。
メダカは卵から生まれて直ぐは、髪の毛の先程の大きさなのですが、成長するに従って針の先程の大きさになり、生まれてから1ヵ月半程で大人の半分程の大きさにまで成長します。
小さな稚魚が泳ぐ姿は非常に愛らしく、エサをしっかりと食べて日々大きくなる様子に癒されることでしょう。
また、メダカは繁殖の歴史はまだまだ浅く、金魚や鯉に比べてまだ発見されていない新種のメダカも確認できるかもしれません。新種を発見することが出来れば、そのメダカを発見した本人が名前を付ける事ができますので、そういった要因も、メダカを繁殖させる楽しさの理由の一つなのかもしれません。
メダカにも性格がある
メダカは外敵から身を守るため、群れで泳ぐ習性を持っています。これは持って生まれた、生きるための知恵でもあるのですが、中には群れから離れて一匹で泳ぐ個体も確認できます。
この様に、メダカも一匹毎に性格を持っています。動きに関しても、ゆったりと泳ぐものから、常に動き回って慌しいものまで幅広く、ずっと見ていても飽きない楽しさがメダカにはあるのです。