メダカの稚魚のふ化

産卵後、条件が揃えば無事に稚魚がふ化します。しかし、稚魚が無事孵ってからが本当の勝負です。毎日注意深く稚魚を観察して、稚魚がしっかりと育つ環境を作り上げてください。

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稚魚のふ化は10~14日後

卵のふ化は、だいたい10~14日で始まります。ふ化する順番はバラバラで、一斉にふ化するということはありません。卵や稚魚を別容器に移す理由は、親と同じ水槽だと、エサと間違って稚魚が食べられてしまうからです。親の半分くらいの大きさになるには、別容器で育てるようにしてください。

稚魚が育つ環境とは?

稚魚にとっては、生まれた時の水が最も心地よいものです。稚魚はとても水質の変化に敏感なので、生まれた環境からすぐに別の環境に移してしまうと、ショック症状を起こしてしまい、死んでしまいます。そのため、ふ化して暫くはその生まれた容器の中で飼育していく必要があるのです。

ふ化が無事に進めば、容器の中ではたくさんの稚魚達が元気に泳ぎまわる姿を見ることができます。メダカの飼育には1匹に対して水1リットルが理想とされていますが、稚魚はこの限りではありませんので、それほど大きな容器を準備する必要は無いでしょう。

ただし、容器の中が稚魚で埋め尽くされてしまうような過剰な環境では、水質も悪化して酸素も不足してしまい、稚魚が死にやすくなってしまいますので、ある程度の大きさは確保するか、別の容器を準備してそこに移すようにしてください。

稚魚の密度 稚魚の場合は、多少数が込み合っていても大丈夫です。しかし、水槽内を埋め尽くす程の過密状態はNG。別容器に移すようにします。
水温 25度に保ちます。ダルマメダカの場合は28度です。冬場であればヒーターを利用して温度調整を行い、水温を保つようにしてください。
水質 ふ化した後は水換えを暫く行わないでください。卵から孵った際の水の環境が最も適しているからです。
水換え 成魚と同様の頻度で行います(参考:水換えの方法と頻度)。水換えの際、小さな稚魚を誤って捨ててしまわないように細心の注意を払ってください。

ふ化するための条件

水質

塩素(カルキ)が抜けた綺麗な水であることは非常に重要です。

水温

約25度に保ちます。ダルマメダカの場合は28度がベストと言われています。

日照時間

1日13時間以上を目安にして、日照時間が足りない場合はライトをつけて時間を調整してください。

卵の変化を観察する

以下で卵が受精してからふ化するまでの卵の様子を説明しています。毎日卵を観察するようにして、日々変化していく卵の様子を見るのも楽しいものです。

受精半日後

卵の中では細胞分裂が開始されます。卵の中心部分には、ほとんど見ることができないのですが、栄養素の詰まった丸い袋があります。

受精3日後

卵の中でメダカの「目」と「頭」になる部分がはっきりとしてきます。背中となる部分には、黒い色素胞が見えます。

受精5日後

目となる部分がはっきりと黒く色づき、体も長くなってきます。また、うっすらとですが、血管も確認できるようになります。

受精後一週間

体が殆ど出来上がり、卵の中で時折動くようになってきます。これは、卵の中ですでに泳ぐ練習をしているものと考えられます。

受精後10日後

目の付近が金色になり、大分とくっきりしてきます。そろそろふ化が始まる頃です。

ふ化(10~14日後)

稚魚は卵の膜を特殊な酵素によって溶かし、しっぽから飛び出してきます。稚魚のお腹には、栄養の入った袋をつけており、生まれてから3日程度はこの袋の中の栄養で育ちます。

稚魚の成長を観察する

卵から孵ったばかりの稚魚はとても小さく、髪の毛の先程の大きさしかありません。生まれてから2週間程までが勝負と言われていますので、生まれてからもしっかりと稚魚の動きを観察していく必要があります。

ふ化から2日後

メダカの姿はかなり小さいので、何匹生まれているのかを数えるのが難しいくらいです。エサはまだ食べることが出来ませんが、お腹の中にある、栄養の詰まった袋から栄養を取りますので、まだエサを与える必要はありません。

ふ化から3~14日後

徐々に稚魚が大きくなってきますが、まだまだ針の先程の大きさです。そのことから、この時期の稚魚の事を「針子」と呼びます。また、この時期から徐々に食欲も旺盛になってきますが、この時期にエサをしっかりと食べることができなかった稚魚は死んでしまいます。

ふ化から15~1ヵ月後

とりあえずは災難間は突破したといえる時期です。姿形も徐々に魚に見えるようになり、口も大きくなるので成魚用のえさも食べることができるようになってきます。

ふ化から1ヵ月半

この時期までくれば、親と同じ水槽に移しても安心といえます。親の半分程の大きさですが、姿形は立派なメダカです。この頃になると、エサを与える間隔を朝と夕方の2回程に間隔を広げます。

尚、エサやりの間隔や種類に関しては、別ページのメダカのエサの種類と与え方を参考にしてください。

稚魚を水槽に戻すタイミング

稚魚はふ化から1ヵ月半程で、大体大人の半分程度のサイズまで成長します。この大きさになれば、親と同じ水槽にいれても食べられてしまうことはありません。親と同じ水槽に離してあげましょう。

尚、稚魚が大きくなって親と同じ水槽に入れる際でも、メダカ1匹につき水を1リットルを確保するようにしてください。

稚魚がしっかりと育たない場合

稚魚が成長しない原因はいくつかありますが、特に原因となるのが以下の二つです。

エサをしっかりと食べているか?

稚魚は口のサイズが非常に小さく、エサも小さなものしか食べることができません。成魚用のメダカのエサでは食べることが出来ないので、稚魚用のえさを与えるか、親に与えるえさを指やすり鉢等で細かくすり潰して与えるようにしてください。

グリーンウォーターで稚魚を育てる

稚魚を育てるために最適と言われているのが「グリーンウォーター」です。グリーンウォーターの中には植物性のプランクトンが豊富に含まれており、稚魚はこれらのプランクトンを食べて成長していきます。プランクトンは稚魚にとって最も適した、栄養価の高いエサとなります。

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今年も沢山生まれた稚魚達。野外に設置したバケツの水は勝手にグリーンウォーター化します。水が減った際に足水を行う以外は、特に手入れを行っていません。しかし、毎年この方法で多くの稚魚が大きく育っています。

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グリーンウォーターの作り方は簡単です。バケツ等に水を張り、飼育水(メダカを飼育している水)を加えて日光によくあててください。緑化するのが遅い場合は、アナカリス等の水草を少量加えてもよいです。

注意点として、水草を入れすぎると水の浄化作用によって、緑化のスピードが遅くなってしまいます。また、赤土玉やソイルを敷いてしまうと、同じく水の浄化作用が働いてグリーンウォーター化するスピードが遅くなってしまいます。

水がなかなか緑化しなかったり、グリーンウォーターを作る時間が無い場合等は、やはり稚魚専用の餌を与える方法が簡単で確実です。ホームセンターや通販でも購入できますので、稚魚がしっかりと成長しないという場合は、これらの専用の餌を与えるようにしてください。

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病気にかかっていないか?

稚魚も成魚と同様に病気にかかってしまいます。泳ぎに元気が無い、水面や水底でじっとして動かない等の異常が見られた場合は、治療のために別容器に移しましょう。

卵がふ化するまでにかかる日数

卵がふ化するのにかかる日数はだいたいの目安が決まっており、以下の計算式から導き出すことが可能です。

日数(日)=250÷水温(℃)

250を水温(度)で割った値がふ化までにかかる日数と言われています。ふ化するのに理想と言われている25度であれば、産卵から10日後にふ化すると考えられます。

水温が低ければ、ふ化するまでの日数は伸びることになりますが、だからといって水温を高くすればふ化が早まるというわけではありません。水温を上げすぎると、かえってふ化の妨げになってしまうので、注意しておきましょう。

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