メダカの新種を作る

メダカの新種を作る

このページでわかること

  • 新種メダカを誕生させるための考え方
  • 品種改良メダカについて
  • メンデルの法則について
  • 優性の法則と分離の法則について
  • 親メダカを選ぶポイント
  • 新種メダカの名付けについて

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メダカにはまだ見つかっていない新種も存在していると言われており、誰にでも新種を生み出せる可能性があります。

「新種メダカ」を生み出して、名付け親となるチャンスを狙ってみてはいかがでしょうか?

生まれてくるメダカを予測する

新種メダカ

親になるメダカを選んで繁殖させることで、自分の好きな色や形のメダカを増やすことが可能です。

遺伝の法則を理解して、親となるメダカを選び「こんなメダカが生まれてくるだろう」と予測することが新種メダカを誕生させるために必要です。

品種改良メダカとは

品種改良メダカは、日本の野生メダカに現れた「突然変異」を交配して作られたメダカのことです。

例えば、野生メダカの中に現れた純白の体色が美しい「白メダカ」同士の交配を続けることで、より体表が美しい白メダカが生まれてくるようになる、というわけです。

メンデルの法則とは?

生物の形質の相違は遺伝子によって決定されます。

交雑によって生じた雑種の第1代には、優性形質だけがあらわれ、劣性形質は潜在する「優性の法則」。
雑種第2代には優性形質をあらわすものと、劣性形質をあらわすものが分離してくる「分離の法則」。
それぞれの形質が無関係に遺伝する「独立の法則」という3つの法則があります。

メンデルの法則、優性と分離の法則

  • 白メダカ×白メダカ=白メダカ
  • 赤メダカ×赤メダカ=赤メダカ
  • 茶メダカ×茶メダカ=茶メダカ

交配図

優性の法則と分離の法則

まずはオス一匹、メス一匹で交配させた子供を「F1」に、その子供どうしを交配させて生まれた子供を「F2」とします。
さらに、その子供どうしが交配して生まれた子供を「F3」といいます。
また、子供とその実親を交配させることを「戻し交配」と呼びます。

メンデルの法則では、F1には両親の良いところ、悪いところの両方に優性遺伝子が現れます(優性の法則)。
F2には、両親に似た子供と、F1に似た子供とに別れます。
これが分離の法則です。
そして、F3には、F1とF2の特徴が様々に現れますが、このときに出来るだけ色や形の似通ったメダカを選んで交配することで、親に近いメダカの発生率が高くなります。

ただし、F4、F5と続けて交配を続けてしまうと、弱いメダカになってしまいます。
そうならないためにも、交配はF3までに留めておいたほうが安心といえるでしょう。

黒色が強いメダカを作るには?

黒色メダカを作る

例として、特に黒色が強いメダカを作るための交配の手順を説明していきます。

まず、できるだけ黒色が強いオスとメスを1対1で交配させます。
すると、F1では黒色の濃いメダカや薄いメダカが生まれてきます。
この子供たちの中から、特に色が黒いオスとメスを選び、再び1対1で交配させます。

次に生まれてきた子供(F2)の中にも、色が濃い、薄いメダカが生まれていますので、この中からさらに色の濃いもの同士を1対1で交配することで、「F3」を作ります。
この段階になると、かなり濃い黒色の子供が生まれていることでしょう。

限りなく「赤色」に近いメダカを作るには?

黒色メダカを作る

メダカは元々は、オレンジや黒、白、虹色の4色素を持っています。
赤系統はオレンジなので、純粋な赤色になるには限界があります。

一方、先ほど例として説明した黒メダカは、元々の色素に「黒」がありますので、比較的濃い黒メダカを作ることが容易となるわけです。

純粋な「赤色」のメダカを作りたいという場合は、交配の途中で「薄い黒色を持つメダカ」を交配させることで、見た目的には赤色に近いメダカを作ることができます。
この様な方法で交配した品種改良メダカに「楊貴妃メダカ」があります。

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生み出したい理想のメダカをイメージする

子供のメダカの色は、親メダカの色の組み合わせや強弱で決定されます。

交配を行う前に、子供の色がどのように出るのかを予測してから親を決めるようにしましょう。

先に説明した「メンデルの法則」では、オスとメスが1対1となっていますが、メダカの交配と産卵の「親にするメダカを入れる割合」の項目でも書いたように、オスとメスの割合が1:2となるのが理想です(オス1匹に対してメスが2匹)。

この割合にする理由としては、片方のメスとオスとの相性があまり良くない場合、もう一匹のメスが卵を産んでくれる場合があるためです。

親メダカを選ぶポイントは?

  • 形や色、艶のよいメダカ
  • 健康体のメダカ
  • オス1匹に対してメスは2匹を水槽に入れる
  • 親の体色から子供の体色を決める

新種のメダカは突然生まれる

新種メダカの写真

メダカの新種が生まれることを期待して、親の色や形を吟味して交配したとして、必ずしもイメージどおりの子供が生まれてくるわけではありません。
時として、まったく予想していなかった姿形、色を持ったメダカが生まれてくることがあります。
それが、突然変異とも言うべき「新種」のメダカなのです。

現在の品種改良のメダカには、様々な種類のメダカの血が混ざっています。
そのために、過去に受け継いだ遺伝子が突然現れて、あなたがふ化させたメダカにその特徴が出ることがあります。
そのメダカが今まで確認されたことが無い「新種のメダカ」である可能性があるわけです。

新種メダカには名付け親になれる!

新種メダカを発見イラスト

新種メダカを発見した場合、そのメダカにあなたが考えた名前を付けることが可能です。

新種メダカの定義は、「今までにない色合いや姿形をしており、さらにその固体を再度交配しても、同様にその形質を受け継いだ子供が生まれること」とあります。

子供に同形質を受け継がせることを「固定化」といいます。
この固定化があって初めて、「新種メダカ」として認められることになります。

鯉や金魚に比べてメダカの歴史はまだ浅く、誰にでも新種のメダカを発見するチャンスはあるのです。
メダカの繁殖の面白さの一つとして、この「新種発見」の楽しさもあるといえるでしょう。